京都府日本の心のふるさと名所《1》
794年に桓武天皇により定められた京の都「平安京」。以後、我が国の首都として
長い歴史を持つだけに、京都はたくさんの文化遺産をはじめ、多くの社寺があり観光
スポットが充実しています。JR東海による「そうだ京都、行こう」の社寺境内の紅葉の
ポスターを見ると、思わず新幹線のチケットを予約してしまいそうになりませんか。
京都市内には清水寺や金閣寺(鹿苑寺)、北野天満宮を始めとしたポピュラーな寺院の
数々をお参りすることが出来ます。又、自然美を体感できる、嵐山周辺や貴船周辺、
街並み散策にぴったりの、祇園エリア等の周遊もいいですね。京都市外では国宝の平等
院鳳凰堂を擁する宇治市や、日本三景の一つ天橋立がある宮津市など、京都府は多岐に
亘ってエンジョイできる観光エリアです。
清水寺
所在地 : 京都府京都市東山区清水1-294
交通アクセス : 京都駅からバス五条坂下車、徒歩約10分
河原町駅からバス清水道下車、徒歩約10分
祇園四条駅からバス清水道下車、徒歩約10分
清水五条駅から徒歩約25分
七条駅からバス五条坂下車、徒歩約10分
拝観時間 : 6時~18時(時期により18時30分まで延長)
春、春、夏、秋、夜間特別拝観 :( 18時~,18時~,18:30~,17:30~)~21時
お問い合わせ :清水寺寺務所 ☎ 075-551-1234
休み : 無休
専用駐車場 : 無し
清水寺の創建は平安京遷都よりも古く、延鎮上人により宝亀9年(778年)に開山された
と伝えられる、歴史ある寺院で、音羽山の中腹に建っています。清水寺の一番の見所は
「清水の舞台」で有名な本堂です。日本国民は昔からある決心を持った際に『清水の舞
台から飛び降りる想いで』と言い続けてきました。その位、京都の清水寺の存在感は
絶大で、日本人だったら1回は訪ねてみたい場所かも知れません。外国人観光客にして
も『ベスト・オブ・ジャパン』と言わしめる位の、京都に限らず日本を象徴的に示す
人気の観光名所です。
伏見稲荷大社
所在地 : 京都府京都市伏見区深草薮ノ内町68
交通アクセス : JR奈良線 稲荷駅から徒歩約1分
京阪本線 伏見稲荷駅から徒歩約5分
拝観時間 : 24時間1年中、「おみくじ・お守り授与所7時~18時」
休み : 無休
専用駐車場 : (普通車170台、バス20台)無料
庶民においては、一番近しい神社と言える「お稲荷さん」。国内に30,000社存在すると
言われ、老若男女を問わず人気があります。その総本宮が伏見稲荷大社です。伏見稲荷
の赤い千本鳥居は勿論の事、きつねのおみくじやお守りも魅力的ですね。伏見稲荷大社
では、閉門時間が無く真夜中の参拝もできるので、陽が落ちると照明がつけられます。
有名な千本鳥居でも、照明が点灯し、めちゃくちゃ幻想的で、少し怖い雰囲気が味わえ
ます。この怖さ体験がお目当てで、夜間に訪問する観光客も多くいます。
嵐山渡月橋
所在地 : 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
交通アクセス : JR佐賀嵐山駅から徒歩約15分
京福電鉄「嵐山駅」から徒歩約5分
阪急電鉄「嵐山駅」から徒歩約5分
南北に架かる橋の北側は右京区嵯峨天龍寺、南側は西京区嵐山となっています。観光
パンフレットの写真や映画等の、撮影に利用されることも多く、嵐山の象徴となって
います。 渡月橋の名前の言い伝えは、夜空に浮かぶ月が、橋を行きわたっている風に
見えたことで「くまなき月の渡るに似る」と言った亀山上皇の言葉と言われています。
土産物屋が数多く、観光客でにぎわっているのは北側なので、住所上は嵐山ではありま
せんが、今日では渡月橋をメインとする観光拠点一帯が嵐山と称されています。
嵯峨嵐山天龍寺
所在地 : 京都府京都市右京区 嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
交通アクセス : JR佐賀嵐山駅から徒歩約13分
京福電鉄「嵐山駅」駅前
阪急電鉄「嵐山駅」から徒歩約15分
参拝時間 : 8時30分 ~ 17時30分 ※10月21日から3月20日までは17時に閉門
法堂「雲龍図」特別公開 : 土日祝日のみ
※ (3月21日~10月20日,09:00-17:00) ( 10月21日~3月20日,09:00-16:00)
天龍寺駐車場 : 普通車100台(有料)
天龍寺は、古都京都の伝統文化財の寺院として、1994年にユネスコ世界遺産に登録され
ました。嵐電嵐山駅の直ぐそばに建つ天龍寺は、京都でも一位という格式を誇っている
禅寺です。庭園は夢窓疎石が手掛けたもので、遠方の嵐山と近景の亀山を借景とする、
見事な庭園、しばらく見学していても退屈しない見ごたえがあります。当然、紅葉時期
にはすごい人気スポットになっています。古くから大勢の人に慕われてきた、情緒豊か
な寺院で、リラックス出来る時間をご堪能ください。
嵯峨野竹林の道
所在地 : 京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町
交通アクセス : 嵯峨野観光線 「トロッコ嵐山駅](徒歩約3分)
京福電鉄 「嵐山駅」(徒歩約12分)
JR山陰本線 「嵯峨嵐山駅」(徒歩約17分)
竹林の道(ちくりんのみち)は、大河内山荘から野宮神社の間を約200メートルに亘り
連なっている、趣きを持つ小道です。 竹林の道は京都嵐山の代表的な景勝地の1つで、
嵐山に立ち寄ったときには、是非足を延ばしてほしい観光ポイントです。毎年12月に
は、京都・嵐山花灯路が執り行われ、ライトアップした幻想的な、竹林のルートを散策
することができます。嵯峨野に見られる竹林の道は、心を許しあう人と、ゆっくりと
ウォーキングしてみたい名所の1つですね。
鹿苑寺(金閣寺)
所在地 : 京都府京都市北区金閣寺町1
交通アクセス : JR京都駅からバス30分、下車停歩約5分
阪急河原町駅からバス35分、下車停歩約5分
拝観時間 : 9時00分~17時00分
休み : 無休
駐車場 : 第1~第3駐車場計250台(有料)
正式名称を鹿苑寺といい、相国寺の塔頭寺院の一つ。舎利殿「金閣」が最も著名なため
一般的に金閣寺と称されています。金閣寺の境内(約4万坪)のなかば以上が鏡湖池
(きょうこち)をはじめとする庭園です。鏡湖池には池の中に葦原島、鶴島、亀島など幾
つかの島があり、室町時代に足利義満に近づきたい諸大名が、競い合って石を奉納した
ようです。例として、畠山石、赤松石、細川石などの奇岩名石には、諸大名の名前が
残っています。金閣寺の西側の衣笠山を借景とする庭園は、室町時代によく見られる、
池泉回遊式庭園で、国の特別史跡、特別名勝にも指定されています。
東林院
所在地 : 京都府京都市右京区花園妙心寺町59
交通アクセス : 花園駅から徒歩約10分
観光情報 : 「小豆粥で新春を祝う会」1月15日~31日
「沙羅の花を愛でる会」6月15日~30日
「梵燈のあかりに親しむ会」10月6日~15日
の時は特別拝観可能です(通常は非公開)
宿泊情報 : 宿泊を希望する場合は事前に往復はがきによる予約が必要です。
妙心寺境内の東側に位置し、沙羅双樹の庭で有名な東林院。樹齢300年の沙羅双樹の
銘木で知られ、通称は沙羅双樹の寺。 花の見ごろの初夏には「沙羅の花を愛でる会」が
催され、秋には住職手作りのあかり瓦「梵燈」による「夜間特別拝観」、新春には
「小豆粥で初春を祝う会」など四季折々特別公開を行う。平素は境内で収穫した京野菜
を用いた精進料理が夕食に出される宿坊や、毎週火・金曜に実施される住職指導の
「精進料理体験教室」も開催されます。
元離宮二条城
所在地 : 京都府京都市中京区二条城町541
交通アクセス : 地下鉄・二条城前駅すぐ
第1・第2・第3駐車場 : 普通車140台、バス21台(有料)
入城時間 : 8時45分~17時00分
18時~21時30分(桜の季節のライトアップ時)
休城日 : 年末年始(12/26~1/4)
お問い合わせ : 元離宮二条城事務所 ☎ 075-841-0096
観光名所になっている二条城。 明治時代には離宮となった時もあることで、正式名称は
『元離宮二条城』です。修学旅行で足を運んだ人は、国宝になっている二の丸御殿の
廊下がうぐいす張りになっていて、歩くとキュッキュッと、音をたてたのを思い出しま
せんか。慶長8年(1603)に徳川家康が造営、次いで、3代将軍家光が仕上げた平城。
又、慶応3年(1867)の大政奉還はこの地で発表された事で、徳川江戸幕府の始まりと
終わりの舞台にもなったわけです。また、春に里桜や枝垂桜等、約400本の桜が咲き乱
れます。「二条城ライトアップ」では園路を足下灯で照らし、桜を華やかにライトアッ
プすることで、城内は、幽玄の世界が作られます。
天橋立
所在地 : 京都府宮津市天橋立
交通アクセス : 天橋立駅から徒歩で
天橋立は、丹後風土記ではその昔天への架け橋と言われてました。イザナギ、イザナミ
の神が天への、上り下りに用いられた浮き橋だと言われ、ある日イザナギノミコトが
昼寝を している間に倒れて、天橋立になったとされる神話が残っています。 約3.6kmの
砂地に約8000本という松並木が連続し、神秘的な魅力が漂っています。天橋立の中には
船が通過する毎に、90度回転する滅多に無い廻旋橋があり、絶景を鑑賞しながら、のん
びりと散策できます。
鞍馬寺
所在地 : 京都府京都市左京区鞍馬本町1074番地
交通アクセス : 鞍馬駅を下車、山門『仁王門』まで徒歩約3分
山門から本殿までは徒歩約30分
拝観時間 : 9時00分~16時30分(無休)
駐車場 : 周辺に有料駐車場あり
枕草子で清少納言が「近うて遠きもの鞍馬の九十九折の道」と記した参道を登れば、
山門から本殿金堂まで30分程の道のりです。 鞍馬寺には『幼少の源義経(牛若丸)が
鞍馬天狗から武芸の教えを受けた』という言い伝えがあることで有名、今日ではこの
伝説が能の題目『鞍馬天狗』となってお馴染みの他、新西国十九番札所とされ、かなり
の巡礼者が集まりにぎわいます。
南禅寺
所在地 : 京都府京都市左京区南禅寺福地町
交通アクセス : 蹴上駅 徒歩約10分
拝観時間 : 3月1日~11月30日(8時40分~17時00分)
12月1日~2月末日(8時40分~16時30分)
休日・休館 : 12月28日~12月31日
南禅寺専用駐車場 : 50台(有料)
大きな敷地に立っている現在の伽藍は、桃山時代の再建がほとんどです。南禅寺は、
臨済宗南禅寺派大本山の寺院、 京都五山および鎌倉五山の上におかれる、別格扱いの
寺院で、国内の全ての禅寺の中において、最も高い格式をもちます。南禅寺は京都観光
では人気が高く、とりわけ桜・紅葉の名所として知れ渡っていて、 桜・紅葉のシーズン
には、さらにたくさんの観光客が訪れます。又、広大な寺域内には三門、法堂、方丈庭
園、南禅院、水路閣などがあり、見どころもたっぷりあります。
貴船神社
所在地 : 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
交通アクセス : 貴船口駅下車、バスに乗り換え「貴船」下車 徒歩5分
貴船口駅下車、 徒歩30分
拝観時間 : 6時~20時、受付時間 : 9時~16時(無休)
貴船神社社駐車場 : 本宮10台、奥宮15台(有料)周辺道路は非常に狭い
鞍馬山の麓に位置する貴船神社は、新緑や紅葉、そして冬の降雪ライトアップなど、
四季折々で魅力的な姿を見せてくれます。貴船神社には前から本宮、中宮、奥宮と3社
あり、各々少々離れたところにあります。参拝する順序は、本宮⇒奥宮⇒中宮の順に、
参拝すると願いが叶うといわれているようです。又、貴船神社は強力なパワースポット
でもあって、更に絵馬の発祥地でもあり、遠方からの参拝客が絶えない、京都でも人気
のある神社です。
平等院
所在地 : 京都府宇治市宇治蓮華116
交通アクセス : 宇治駅から徒歩10分
拝観時間 : 8時30分~17時30分(庭園)
9時00分~17時00分(平等院ミュージアム鳳翔館)
受付 9時10分~16時10分(鳳凰堂内部)
休み : 年中無休
駐車場 : 周辺に有料駐車場あり
宇治の平等院は、10円玉硬貨にも描かれている、現世に表現された極楽浄土です。
浄土空間を現出したと言われる庭園は、史跡及び名勝になっており、近年発掘調査に
基づく整備が行われ、平成13年には、博物館として鳳翔館が開館しました。平等院は
春の桜を始め、ツツジ、藤、睡蓮など、四季折々の花に彩られ、特に樹齢約250年を
誇っている藤の花の満開の頃は、まるで極楽浄土さながらの美しさ。「極楽いぶかしく
ば宇治の御寺をうやまへ」と謡われたように、平安貴族が夢見た極楽浄土が、あたかも
目の前に存在するかのように感じられます。
下鴨神社
所在地 : 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
交通アクセス : 京阪「出町柳駅」、地下鉄「鞍馬口駅」から徒歩約10分
拝観時間 : 6時30分~17時00分
休み : 無し
駐車場 : 普通車200台、バス20台(有料)
数多くの寺社がある京都でも、下鴨神社は上賀茂神社とならんで、もっとも古い神社と
いわれており、古代の姿を今に残す「糺の森」は、氣満ち溢れるパワースポットとして
知られています。京都三大祭りの一つ「葵祭」が行われることで、知られる下鴨神社。
十二単姿の斎王代に加えて、王朝風俗を再現した行列が御所から下鴨神社、上賀茂神社
へと行きます。境内の御手洗池は「みたらしだんご」発祥の地で、語源です。世界遺産
下鴨神社、その楼門にあるちっちゃい社「相生社」は縁結びのパワースポットとして知
られています。
慈照寺(銀閣寺)
所在地 : 京都府京都市左京区銀閣寺町2
交通アクセス : 今出川駅からバス15分、下車停歩約10分
出町柳駅からバス10分、下車停歩約10分
河原町駅からバス20分、下車停歩約5分
拝観時間 : 8時30分~17時00分
休み : 無休
京都市営銀閣寺観光駐車場 : 普通車40台、バス12台(有料)
東山文化の代表として知れ渡る、銀閣寺の正式名称は、慈照寺。銀閣寺を象徴的に示す
建物が銀閣と称される観音殿です。茶道や華道、建築、絵画、芸能など、様々な文化を
援助したことで著名な 足利義政。特に銀閣寺の裏山の庭は、義政自身が指揮をしたと、
される池泉回遊式庭園で、国の特別名勝となっています。京都には、ほかにも素晴らし
いお庭はたくさんありますが、ここの庭園は苔と緑が美しく、何やら感動させてくれま
す。 金閣寺の綺羅びやかな、華やかさを求める「北山文化(室町文化)」。対照的に
“侘び・寂び”の繊細さを重視した「東山文化」。その美意識を世に広め、「東山文化」
の舞台となったのが、ここ銀閣寺の東求堂です。その東求堂は、現存する最古の書院造
りと言われています。